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燿彩磁器

燿彩とは作者自身が名付けたもので、「光り輝く彩」の意味である。
燿彩の焼成はかなり高温(1040度)で行われる。 もともと九谷の色絵焼き付けは他産地のものと比べて高温なのですが、色と釉薬それぞれの力を活かしきることができ、しかも器物としての機能性にも得るところがあるならば高温焼成にこしたことはない。 燿彩の魅力はここにあるのです。

これまでに大まかに四種類の釉薬が使われてきました。
それは「深厚釉」「彩釉」「碧明釉」そして「燿彩」である。

深厚釉は田家が用いてきた色釉の総称とされ、三代八十吉は濃い紺、紫を主体とし、対比的にわずかな白や暗調など利かせる部分を作った構成に表現上の特徴が感じられ、一見トロピカルな雰囲気である。

彩釉は九谷の伝統色、紺、紫、緑、黄、赤等を併せ用いたものである。

碧明釉は主に紺と緑を用い表したものである。

燿彩は前にも記したように高温焼成による深い光沢に見どころがありさらに言えば五十から七十種に及ぶという豊富な色数による構成に大きな特色がある。
燿彩は碧明や深厚と併用されていることもしばしばある。

またそれらの釉は絵付けと同じように筆で描かれているが、作品によつて変化を細やかにする試みがなされているので、一色一色が狭い範囲で克明に彩描されている。
この他、小紋を併用する試みも早くから行われている。 それらも九谷の伝統を意識してのことであろう。

以上のように色釉の効果を期待し、さらに完成度の高い作品にするために欠くことのできない事前の処理がボディの成形である。 形をよく整えるには、先ず第一にろくろ成形をできるだけ薄造りにして、かつ滑らかな器面にすることである。 色釉は薄く透明性があるので、小さな凸凹にも反応し影を作る。 そのため、素地の焼成後、器面をさらに研磨し、できるだけ平滑にしなければならない。こうして得られる薄い素地のため、作品の重量が見た目より軽いのも特徴といえる。 いわば個別の色の集合として表されている燿彩は、手間のかかる手法で行われている。 このことを承知で続けているのは、より多彩で現代的な意匠の展開を予測し、技術の基礎固めと考えているからであろうか。

田八十吉の陶芸は、色を楽しむと言う日本の伝統的陶技では比較的不向きと思われる領域において異彩を放つものである。
燿彩の細やかな光の変化を辿るようなおもしろさが感じられます。

田八十吉作品集 長谷部満彦著引用 (講談社)